[2004.02.07]
  騒雑の無音


 ▼何も聞こえない!--無音の曲を本当に販売しているiTunes Music Store(CNET Japan)
  http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20064175,00.htm


 いや,それはすべてのページが白紙の本と一緒で,ほかの音楽がおしなべてすべてやかましいからこそ,意味があるんかもしれんけどね。

quote:iTunes ミュージックストアで販売されている数十万曲のなかには,音のない曲が少なくとも9曲ある。いちばんのお買い得をお探しの方には,2分近くも無音のビル・シェーファーの「サイレンス」をお勧めする。過去のもっとも有名な無音の曲は「4'33」で,4分30秒間ほど無音を聞かせるものだ。

 小説とかやったら,ええ表現やなとか,こんな身につまされる比喩があるんかとかあるかもしれん。こんなふうにおもろい方に転がってくストーリーなんて考えられんと驚くこともあるだろう。映画は,ストーリーを語ることももちろんできるし,映像表現の言葉もさまざま云い尽くされとる。映画の論評を読めば,その映画がなぜいいのか,どうして人々の支持を受けとるのか,きちんとわかる。でも音楽は,そんなきちんと言葉で説明されていることがほとんどない。出だしがええなぁとかサビがええなぁと云ってても,どぉええん? と訊いても誰もなんも答えられん。ええからええんぢゃいで終わりで,さっぱり話にならん。

 音楽を評論する人間が,なんも言葉を持っとらんからやと云う人もいる。別の人は,音楽は言葉で表現できんもんなんやからしゃあないと云う。だがな。4分30秒の無音の「4'33」をきいたあと,なんでこの曲がいいのかしゃべる言葉はいっぱい出てきた。孤独,寂寞,空疎,不安,狂乱,錯乱,凝聴…。音のあるほかのすべての音楽よりも,音のない音楽の方が伝わってくるものがえらい多いっつぅのはどぉいうこと? 最近の曲は特にやけど,なんも説明の言葉も浮かんでこん曲ばっかりになっとるのは,結局音楽の作り手が全然魅力のあるもん作れてないっつぅことなんとちゃうの?(追記:ビル・シェーファーの「サイレンス」は,CNETの記事掲載後,アルバムでのみの販売となり,単曲での販売はなくなりましたとさ(^^ゞ)


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